【書評】数撃ちゃ当たるの先にしか成功はない。by 頭のいい人が儲からない理由

頭がいい人が儲からない理由

ビジネスと言わずとも、あたらしいアイデアを実現させようとするとき、「失敗したらどうしよう・・」という不安が頭をよぎる。

冷静に考えると、失敗したところで大したことはないんだけれど、世間体を気にしたり、自分の無能さの証明になる気がしたりして、上手く踏み出せない。

でも、挑戦せずに成功することはありえない

じゃぁ、挑戦するとして、どうすれば成功するのか?の知識を学んでおこう。

ビジネスは現代における戦争ともいえる。無垢な素人が「ひのきのぼう」をもって突撃したって、勝てるわけがない。

最低限生き残る術は身につけてから挑戦しよう。

その為に「頭のいい人が儲からない理由」を読んでおくことは、決して無駄ではない。

頭のいい人が儲からない理由 内容

頭のいい人が儲からない理由 (講談社BIZ)

すべての常識は、ビジネスの敵だ! 勉強できる人、努力する人、調べる人、人脈が多い人、仕事に充実感がある人はダメ――東大を中退、チリ紙交換で商売の秘訣を学んだ徹底現場主義の経営論。

引用:頭のいい人が儲からない理由

頭のいい人が儲からない理由 まとめ

どうすれば、素早く儲かる事業を起こせるのか?』を念頭に、本書の気になるところをピックアップ。

新規事業のアイデアがある人や、今の事業が停滞している人の参考になればいいんだけれど・・・。

何をするか?よりも、どうやるか?の方が大切

よく、「成功するかどうかは、どの舟に乗るかで決まる」つまり、どんな事業を選ぶかの時点ですでに決まっていると言われる。

しかし、それは伸びしろがどれくらいあるかを比喩しているのであって、事業として成功するかどうかを言っているのではない。

事業が成功するかどうかは、何をするか?よりも、どうするか?の方が大切

もちろん、何をするか?も適当に決めてはいけない。

ただ、二者択一まで絞り込んだ後、どちらを選択すればいいかで悩んでいるのであれば、然程違いはないだろうということ。そんなことで悩んで貴重な時間を使うより、どうやって事業を軌道に乗せるかに頭を使ったほうがいい

八百屋とコンビニで悩むくらいなら、どっちを選んだって一緒。それよりも、選んだ後、どうやって成功させるかに頭を使えということ。

新たなビジネスの成功率なんて、2割がいいところ。ならば、全てのリソースをどうやって事業を成功されるか?のHOWにつぎ込むのが良い。

 

先ず選ぶ

その後、成功させるために全リソースを投下する。

 

正しい物を選んだから成功するのではない。成功させれば、全ての選択は正しかったと見なされる。

閾値を超えるまで努力する

ビジネスにおいて、2倍努力すれば2倍成果が出るなんてことはない。5倍くらい出る。つまり、そこまで追求して努力する人はすくないので、結果に段違いの差がでるということ。

ただ、それは長時間働くということではない。長時間働いたからといって、閾値を超えなければ意味が無い。

 

無駄なことを効率よくこなしても、無駄ということ。

 

閾値を超える、特異点を超えるということがポイント。

柔軟性を持つ

一つのことに集中し、脇目もふらず直進する人が成功すると思われがちだが、これは間違い。

なぜなら、現実は常に変化しているから。自分の考え方や、初期目標に固執して突っ走っていては、間違った方向へ全速力で進んでいることになりかねない。

柔軟に周りの変化を取り入れて、軌道修正しながら進むこと。

考えてから動く

動きながら考える。という言葉が流行っているが、ビジネスで成功したいのであれば、思いつきでとりあえず動くなんてことはすべきではない

「これがやりたい!」というものがあるのであれば、どうすればそれが成功するのか?どうすれば実現できるのか?あらゆる可能性を考え、ベストウェイを選択し、その上で動くこと。

ギリギリまで考えぬき、脳内でハッキリと成功までのビジョンを創りだしてから動く

「これいいんじゃない?」ぐらいの思いつきのアイデアを頼りに動くようでは成功できない。

常識にとらわれるな

人と逆のことをする。ということではない。

 

あらゆる偏見を無くし、現実を直視して、すべての可能性の中から、何が最善なのかを探す。ということ。

そうやって出した結論が、他者よりすぐれていれば成功する。

 

単純に、価格が安ければ売れる。なんてことはない。それは何に対しても当てはまる万能な施策ではない。固定観念でしかない。

 

事業をミニマルモデルで運営し、それを少しづつ拡大していけばシェアをとれるというのも間違い。100mm走の走法が、マラソンの走法に当てはまるわけではない。1億円のマーケットをとるのと、1000万円のマーケットをとるのとでは、そもそも戦略が変わってくる

 

長時間労働が成果を上げるというとも間違い。

2,3日徹夜が続けば、ミスが多発し、リテイクに時間が掛かる。日に日に生産効率が下がってくるのは当たり前。努力量よりも、結果が全てなのに、何故か長時間労働や良し!と思考停止してしまっている。

 

ビジネスは人工物。なので、ビジネスで成功したいのであれば、こういった本能的な固定観念を捨て、極めて合理的に成果を生み出す方法を探すことが大切。

インプットよりも考えることが大切

もちろん、知識のインプットがあれば、無駄なことをしなくてすむ。なので、知識を入れることは大切。しかし、本当に大切なのは、そこから「考える」こと

例えば、本や新聞に書いてあることは、既に誰かがやったことであって、今現在その通り実行したからといってうまくいくわけではない

特定の人の、特定の環境下での手法を再現したところで、その人と同じようにはいかない。過去の情報を未来に応用できるように考えられる人が勝つ

 

例えば、ある事象に対して結果を予想する。もし、予想と実際の結果が違った場合は、自分の知らなかった力学が働いたということ。一体そのミッシングパーツは何なのか?

こういう具合で「考える」ことが重要なのであって、インプットばかりしていても成功には近づけない。

正しい戦略のみが勝利する

目標を達成するための、最善の方法論についての仮説が「戦略

ビジネスで成功するかどうかは、この戦略が正しいかどうかがカギ。

飛び込み営業100件!なんて雑な考え方で行動していても無意味。

目標を設定し、自分の持っているリソース、条件を考慮したうえで、最善な仮説(戦略)を選択する。

そもそも仮説なのだから、それが絶対正しいというわけではない。実行していく中で、違うな・・。と感じたら、その時点で最善な仮説と入れ替えていくこと。躊躇してはいけない。

 

例えば、「町一番の売上のたこ焼き屋になりたい!」というのであれば、「一番美味しいたこ焼きを作るべきだ!」と安易に考えてはいけないということ。それは戦略ではない。たこ焼きが美味しければ人が来るという固定観念にすぎない。

売上を上げる方法は、美味しいたこ焼きを作る以外に幾つもあるはず。

 

つまり、正しい戦略の作り方とは、「課題(目標)を明確にし、その課題を解決する仮説を出し尽くし、徹底的に比較検討して、もっとも優れたものを一つ選ぶ」ということ。それが戦略になる。

 

適当に慣れた方法を選ぶわけではないし、とりあえず目標から逆算して数値目標を立てるわけでもない。そんなものは戦略ではない。

なぜそれをやるのか?を明確にする

金儲けでも、女にモテたいからでも、社会貢献したいからでも、最初の動機はなんでもいい。

 

ただ、「なぜそれをやりたいのか?」という目的が明確になっていないと成功しない

 

目的が曖昧だったり、あれこれ手を伸ばしたりしていては、ビジネスは軌道に乗らない。

ただでさえ起業当初はリソースが少ないので、力を合わせて一つの方向に進まないと力が分散する。

会社は目的のために作るのであって、会社が作りたいから起業するというようなことでは、成功しない。

失敗を恐れない

失敗は人生を否定されることとイコールではない。失敗を恐れてリスクを取らないのであれば、絶対に成功しない。

どうすれば成功するか?と、どうすれば失敗しないか?は、全く別次元の話。なので、失敗を恐れていては絶対に成功しない。

そもそも挑戦する前に、全てのリスクを取り除けると考えているのが間違い。つまり、極論すると「数撃ちゃ当たる」の先にしか成功はない。やらない理由をあれこれ考えて、スタートしないのであれば、絶対に成功しない。

ゆえに、成功するのに失敗はつきものということ。

失敗しても失うのは金だけ。失ったらまた稼げばいいし、会社が潰れたなら、また作ればいい。

一度失敗すれば、金を稼いではいけません。会社をつくってはいけません。なんて法律はない。

失敗を恐れず、信念と執念をもって、全力で挑戦し続けた後に、成功が手に入る。

おわりに

できるだけリスクを低く始めよう。と考え始めた時点で、既に大きく成長する戦略を排除している可能性がある。

守り守りの姿勢では、素晴らしい会社はできない。であれば、何故始めるのか?ということになってくる。

挑戦にリスクと失敗はつきもの。失敗せずに成功しようという考え自体に、とんでもない矛盾がある。失敗したところで死なないんだから、おもいっきり挑戦しまくろう!

何もせずとも人生は過ぎ行く。最後の最後で、「あれ挑戦しとけばよかったな・・・」と後悔するくらいであれば、「あれは挑戦したけど、失敗したんだよな。」の方が悔いがない。

上手くいけば「あのとき挑戦したから、成功した!」と言える可能性がある。であれば、躊躇している暇はない。