【書評】ストレスなく目標達成するには、プロセス重視で結果を手放すこと。by 今ここに集中すれば、人生はうまくいく!

今ここに集中すれば人生はうまくいく

今ここに集中すれば、人生はうまくいく!」を読みました。

年初に目標を立てては、年末までに諦めてしまう。挫折感と敗北感を味わって、自身がなくなっていく。

結果として何も積み重ならないので、成長しない。

こういう失敗をしてる人には、まさにピッタリの本ですね。

目標にフォーカスしないほうが、結局は目標を達成することに繋がるという逆転の発想がまとめられています。

要点をまとめましたので、よろしければご参考に。

なぜ今ここに集中すべきか?

生産性を高めるためには、一度に複数のことを同時に処理しなくてはならない。それが当然。当たり前のことと思ってしまっている。

しかし、その考え方では頭の中が興奮して意識の暴走を止められない。心やすまることがなく、ただじっと座っていることも難しくなる。

一方、一つのことに集中しているときは(いわゆるゾーン状態)頭のなかがシン…と鎮まり、意識は一点に集中している。

全エネルギーを目の前のことに注ぎこむことが出来る。行動にも意識にも無駄な動きがないので、ストレスや負の感情を背負うことがなくなる

結果として、やるべきことをやれるだけやっていることになる。

ゆえに、自分自身を最大限活用し、生産性を高めるには「今ここ」に集中すべき

結果重視のデメリット

結果や成果を重視すると、「できるようにならなければ!」と意気込みすぎてストレスを感じたり、「いつできるようになるんだろう・・・」と悩んでしまったりする。

これが積み重なると、やる気が無くなり目標を諦めてしまう

プロセス重視のメリット

プロセス(過程)を重視すれば、結局は最善の結果を得ることにつながる。なぜなら、最善の結果は正しいプロセスを積み重ねていった時に生まれる「結果」にすぎないから。

プロセスを重視すればその他のことを考えなくてよくなる。目標と現在とのギャップを考えて思い悩んで無駄なエネルギーを使うことはない。淡々と目の前のことに対して、丹念に取り組めばいい。

プロセス重視の場合、「目標=目の前のことに集中すること」。ゆえに、練習は目標を手に入れるまでの耐え忍ぶ期間ではなくなる。練習それ自体が目標達成状態となる。

つまり、常に成功している状態になる。

結果重視の場合、成功は目標を掴みとった瞬間でしかないのに対し、プロセス重視の場合、プロセスに取り組んでいること自体が成功

今ここに集中するには?

目標への執着を手放す

最終的な結果にフォーカスしていると、「今ここ」にいることはできない。現状と目標との差や、目標達成時期など、無駄なことを考えて目の前のことに集中することができない。

一見、矛盾しているようだが、本当に目標を達成したいのであれば、一旦目標へのこだわりを捨てなければならない

目標の達成は、それに向けてのプロセスを積み重ねた結果に過ぎない。よって、こだわるべきは「正しいプロセスの積み重ね」で「結果」ではない

目標への執着を手放せれば、目標を達成できていないという苛立ちに悩まされることも、失敗するたびに自身をなくしてしまうことも無くなる

目標は目印と考える

「プロセス重視=将来の目標を設定しなくていい」ということではない。目標はたまに確認する程度でいいということ。つまり、自分を導く彼方の星のような、目印として考えればいい。

集中すべきは目の前のことで、その取り組みが意図した方向へ進んでいるかどうか確認するために目標を使うという感覚。なので、目標は単なる目印にすぎない。断じて評価軸として使ってはいけない

目標を評価軸として使ってしまうと、「あれは良くて、これは良くない」「あれは正しくて、これは正しくない」という感覚が生まれてしまう。これはストレスや失敗への恐怖心という負の感情に繋がる。

プロセスに集中して、自分の行動の結果をじっくり観察し、分析し、次にどうするかを決めるのが大事。目標と比べて今がどの程度かという評価を下さない

完璧主義は自分を苦しめるだけ

人生で感じる不安は、大抵の場合、「すべての物事は、ある時点で完璧になる」という考え方に端を発している。この考え方が、身の回りのあらゆるものを分析し、理想像と比べて今の自分に評価を下している。

何か完璧なイメージからインスピレーションを貰うぶんには良いが、完璧を「ものさし」として利用しだすと厄介。完璧な目標に対して今自分がどの地点にいるか?ばかりが気になってしまう。何をするにも、ある特定のところに到達する事ばかり考えてしまう。この思考は驚くほど自分を苦しめている。

失敗を気にして過去にとらわれ、未来を気にして現在とのギャップに苦しんで、今すべきことに集中できなくなる。結果として、すべきことを十分にできていないので目標達成は困難になる

なので、本当に目標達成したのであればプロセスに集中すべき

いわばシューティングゲームで高得点を取るような感覚。高得点出すことばかり考えていても、高得点は出ない。そんなこと考えてたら打たれちゃうからね。プレイそのものに集中して楽しめれば、結果(高得点)は自ずと近づいてくる

どうしても今ここに集中できない時の対処法

30分だけ目の前のプロセスに意識を向ける。30分後は何を考えても良い。

将来のことも過去のことも他の作業も考えない。目の前のことのみに集中する。

目の前のことを楽しまなちゃ!という努力もしない。それは完璧主義への入り口。ただただ30分目の前のことに集中する。

3週間続ければ習慣をつくれる

何も考えず、直感的に目の前のことに集中できるようになるためには、習慣化することが必要。3週間続ければ習慣になる

ただ、注意しなくてはいけないのは適当な行動も習慣化してしまうということ。力を抜いたり、でたらめに続けていれば、それさえも習慣化してしまう。

なので、まず自分が達成したいことをしっかりと認識し、それを達成するにはどんな行動を意図的に繰り返さないといけないか理解し、感情的になったり評価を下したりせず、その行動をただ繰り返していくことが大切

これができれば、自ずと自分が獲得したい習慣を作くれる。

悪い習慣を手放す「トリガー」テクニック

本当は望んでないのだけれど、習慣化してしまっているのでどうしてもやってしまう。

こういう悪い習慣を断ち切り、自分が望んだ行動を選ぶには「トリガー」テクニックが有効。

まず、悪い習慣が開始されるはじめの行動を特定し、それを「トリガー」とする。そして、感情を断ち切って心を落ち着かせる「ルーティーン」に入る。自分を客観的に冷静に見つめられるようになった後、本当に望んだ行動を選ぶ

この3ステップで悪い習慣を良い習慣に変えていける。

例えば、いつもテレビをダラダラ見てしまうという悪い習慣があるのであれば、リモコンを取る動作を「トリガー」として設定する。そして、テレビを見たい!という感情を落ち着かせるためにストレッチ(散歩でも腹筋でも任意に決めれば良い)という「ルーティーン」に入る。客観的に冷静に自分を見つめられるようになったら、本当に望んでいる行動を選択する。

という感じ。

目の前のことに集中する「4S」テクニック

プロセスに落ち着いて取り組むには4Sテクニックが有効。このテクニックを使うと、目の前のことに集中しやすくなる。

Simplify(シンプルに捉える)

取り組むことの内容を噛み砕いて把握し、シンプルに捉える。間違っても、手に負えない目標を掲げないこと。そういう目標を設定してしまうと、無用なストレスや失敗を招くことになる。失敗は自信喪失や、自分の能力に対する疑問を持つことに繋がる。

なので、無理して背伸びしなくては届かないような目標を掲げるのではなく、現実的な目標を設定する

Small(小さく分ける)

最終目標を小さな目標に分けて、自分が問題なく集中できるくらいの大きさ(現実的に目標)にする

小さな目標のほうが集中しやすいし、一度に最終目標を目指すよりも成功する確率が上がる。

Short(短く区切る)

目標達成するまで続ける!というのではなく、目標達成するまで毎日15分だけ続けていく。というように作業時間を短く設定する

一日30分だけ。15分だけ。という具合に、短く時間設定することで集中力が保てる

Slow(ゆっくり行う)

自分のやっていることに十分注意が払えるぐらいのペースで行う

早く仕上げなければ!とか、早くマスターしなければ!というようなことは考えない。ただ目の前の作業をゆっくりと丁寧に行う。

そうすれば、無駄なエネルギーの分散を防ぐことが出来る。なので、結果として最低限の労力かつ最低時間で物事をやり遂げることが出来る

物事を評価しない

まわりで起こるものごとに評価を下し続けていると、何でもかんでも評価するようになり、いつのまにか自分の理想像のハードルも上がっていってしまう

なぜなら、評価するということは何か「完璧なもの(理想像)」があるという先入観が起こしてる行動だから。評価するたび「完璧なもの」が強化されていってしまう。

何が良くて何が悪いというのは、人によっても時代によっても変わる

 

ただただ状況を観察し、それによって感情を揺さぶられてしまわないようにする。その上で必要なことを実行すれば最良の結果が得られる。

反射的な良し悪しという評価の感情で行動を選択してしまわないことが大切

DOCのプロセス

いつも感情に振り回されず、目の前のものをありのままに受け止める「観察者」の視点をもつには、DOCのプロセスで物事に対処するのが有効。

Do(実行)

何かに対して不安を感じて閉まっている時に「あ、私は今不安を感じている。これを変えたいんだ」と気づくこと。

Observe(観察)

何かに不安を感じてしまっている自分が、どんな行動や思考をしているのか観察する。自分の感情や動きや行動を一歩離れたところから客観的に見る

そうすると、心配したり不安に思っていても、肝心の問題は解決しないということに気づける

Correct(修正)

Observe(観察)で不要な感情に気づけた後は、それを手放す

そういう感情は問題解決に必要ないのだから、できるかぎり手放す

 

以上、DOCのプロセスを使って、自分が正しい方向に進んでいるのかを確認する。もし修正箇所が見つかれば修正し、修正する必要がなければそのまま続ける。

DOCのプロセスで、今行っていることが良い悪い、出来不出来ということを判断しない。そういう感情は切り離しておく。単純に目標と合致した行動がとれているかどうかを確認するためのもの。

幸せな人生を送るためには?

この世に生まれてきた時も、この世を去るときも、自分と共にあるのは「自分」だけ

なので、ナンバーワンを目指したり、最高のモノを手に入れたとしても、結局は手放すことになる

本当の幸せは「状態であり、達成したり掴みとったりするものではない。

プロセス重視だと、何かを行っている状態が目標達成であり成功であり幸せとなる。

結果重視の成功は、目標を手に入れた瞬間が全てであり、それまでのプロセスは耐え忍ぶ時間となっていしまう。もし、目標未達成で人生を終えてしまった場合、幸せを感じることなくこの世を去ることになる。

なので、幸せな人生を送るためには、常に幸せを感じられるプロセス重視の生き方が良いかもしれない。

おわりに

まずは親を超えなさい!では、目標は現状では達成できないほど高みに設定するほうが良い。というテクニックだったのに対し、今ここに集中すれば、人生はうまくいく!では、現実的で手の届く目標設定の方が良いというテクニック。

どちらも一理あると思います。

あらゆる自己啓発本やビジネス本の言わんとしていることは、「行動せよ」ということですからね。自分に行動を起こさせることが出来るのであれば、どんな本を読んでも良いと思います。

悩んでいるだけ、考えているだけでは何も変わらないですからね。

今まで崇高な目標を立ては失敗し、挫折してしまっているという人は、プロセス重視型の目標達成テクニックを使ってみるのもいいかもしれません。

どちらかというと、私にはプロセス重視型のほうがあってるかなという印象でした。