【書評】No.1になれないなら一切やるな!by ダメなら、さっさとやめなさい!

ダメならさっさとやめなさい

日本の場合は特に、「やめること=恥」「続けること=美学」と思われている雰囲気が強いんじゃないかな?でも、そもそも初めて何かに挑戦する場合、それが一発で大成功するなんて皆無でしょ?

 

なのに何故か続けろ!諦めるな!の圧力が強いのは、TVや本など、各種メディアで成功者が諦めない大切さのみにフォーカスして発信してきた影響が強いと思う。

 

その成功の裏には数々の失敗があるのは推して知るべしなんだけど、そんなの一々伝えるネガティブな情報なんて誰も欲しくないし、「即成功!その手法とは?」を多くの人が欲しているというのもダメなところ。

 

かくして、需要と供給がマッチして、ますます「諦めるな!」圧力が強まっていく結果に・・・

 

この負のスパイラルから抜け出すには、先ずやめることによって得られるメリットを明確にし、続けることによって被るデメリットを素直に受け止めることが必要。

 

今やっていることに一定の成果、もしくは欲している目標に届かない結果しか出せていないのであれば、「ダメなら、さっさとやめなさい! ~No.1になるための成功法則~」は読んでおいて損はないと思うよ。

ダメなら、さっさとやめなさい! 内容

ダメなら、さっさとやめなさい! ~No.1になるための成功法則~

内容
行き止まりにぶつかったら引き返せ。運命の谷を見つけたら這い上がれ。

著者について
●著者:セス・ゴーディン(Seth Godin)
『パーミッション マーケティング』『バイラル マーケティング』(ともに翔泳社)、『生き残るだけなんてつまらない!』(早川書房)、『「紫の牛」を売れ!』『オマケつき! マーケティング』『マーケティングは「嘘」を語れ!』(以上ダイヤモンド社)などのベストセラー作家・講演者として知られる。Squidooの設立者兼CEO(最高経営責任者)にして、世界で最も人気のあるブロガーの一人。www.SethGodin.comにアクセスして、セスの頭部をクリックするとブログを読むことができる。

引用:ダメなら、さっさとやめなさい! ~No.1になるための成功法則~

ダメなら、さっさとやめなさい! まとめ

成功者はすぐやめる

落ち着いて考えれば分かることなんだけど、成功している人たちの多くは、やりかけのプロジェクトであったとしても、途中で投げ出していることが多い。というか、続けることが出来ないんだよね。

 

なぜなら、個人であろうが会社であろうが、資金と時間は無限じゃないから。投下したものに対して、それ以上のモノが返ってこないのであれば、いつか辞めなきゃいけないでしょ。

 

で、失敗する人はこのタイミングがすごく下手くそ。それに対して、成功者の場合は極めて鮮やか。なので、十分な体力と資金と時間を残したまま、次の可能性へ挑戦できるってわけ。

 

で、やめる→挑戦する→やめる・・・を続けていけば、いつか失敗から得た経験と、時流が上手くクロスする時が来る。これがいわゆる成功

 

なので、成功するにはさっさとやめて、さっさと次に挑戦することが大切

いつやめるべきか?なぜやめるべきか?

でも、間違えちゃいけないのは、あと少し踏ん張れば成功するのに、その一歩手前でやめてしまうこと。

 

やめるべきか続けるべきか?

 

今直面しているのは、行き止まりなのか、それともクリアした後に大きな成功が待っている運命の谷なのか?もしくは、地獄へとつながる絶壁なのか・・。

 

この判断は非常に困難。正解はない。でも、人生が有限で、達成したい目標がある以上、決断しなきゃいけない。

 

正解はなくても決断しなくちゃいけない。だから難しい・・・。

 

まぁ、立ち止まって、血が出るほど頭かきむしる・・・ってほど難しいってわけじゃないんだけどね。やめるか続けるかの判断基準は、「No.1になれるか?」という質問に答えられるかどうかで決められるんだから。

 

なぜナンバーワンに強烈にこだわるのか?には簡単な理由があって、それは一番と二番の間には、段違いに見返りの差があるから。

 

ナンバーワンとそれ以外に、どれぐらいの差があるのか?は、「ジップの法則」(上位20%が全体の80%を握っている)を調べればすぐに分かる。

 

例えば、アイスクリームのフレーバー別人気ランキングTOP10を見てみるとよく分かる。

 

一番人気のバニラが全体に占める割合の約30%なのに対して、二番人気のチョコレートは約8%。三番人気のバターペカンに関しては6%ほど。

 

一番と二番で約3〜4倍の開きがある。三番以下はほとんど差がない。これがジップの法則。いたるところでこの法則が見られるんだよね。だから、やるならナンバーワン以外を目指しちゃいけない

 

もっと簡単な実験でもすぐナンバーワン以外に価値が無い(皆無)というのはすぐわかる。例えば、日本で一番高い山は?という問いに対して、「富士山」と答えられる人は多いと思う。

 

でも、二番目に高い山は?となると、グッと減るんじゃない?三番目に高い山はもう名前すら思いつかないんじゃない?

 

つまり、ナンバーワン以外は存在していないのと同じ・・といっても過言じゃないぐらいの差がある。

 

こういうある種、厳しい現実をつきつけられると、「ナンバーワンでなくても生活できれば・・・」って声も聞こえてくると思う。そういう人はそれでいいよ。

 

ただ、個人的には、貴重な人生を費やすなら、それに見合うだけの報酬を得られるようにすべきだとは思う。

 

一番惨めなのは、自分と同じようなことをやっているのに、多額の報酬を得ている人を見つけて、攻撃し始めるという行為。これだけは気をつけないといけない。

 

自分の失敗を認められず、自分の惨めさを叫びながら、自分の価値を貶めていく行為。これをやってる本人はそれに気づいていない事が多いから、さらにたちが悪い。いつまでも収まらない。

 

徐々に近づく人が少なくなって、集まってくるのは同じような人ばかり・・。本当の地獄って、こういう状態かもしれない。こういった状態にだけはなりたくないなぁ・・・。

どうすればナンバーワンになれるか?

じゃぁ、ナンバーワンを目指すとして、どうやってナンバーワンになればいいのか?

 

既に巨大ブランドがあるところに真っ向勝負してもそりゃ無理。

 

かと言って、誰のニーズもないところに新商品を投入したって、誰も買わない。そりゃナンバーワンにはなれるかもしれないけどね・・。

 

じゃあどうすればいいのか?

 

それは、誰かの最高になること。人々の価値観が多種多様になった現在において、必ずピンポイントでニーズを満たせる何かはある。そこで最高のモノを提供すること。

 

もうすこし具体的に言うと、既にニーズがあるモノを細分化(再カテゴライズ)し、再解釈し、その中でナンバーワンになるということ。

 

例えばスマートフォン市場に新たに参入して、ナンバーワンになるなんて先ず可能性は低いけど、左利き専用のスマートフォンであれば、左利きの人の中で強烈にニーズとマッチさせることは出来るかもしれない。

 

さらに、左利きの人専用で、電話機能のみetc…と絞っていけば、その小さな市場の中でナンバーワンにになれる可能性は徐々に高まっていく。

 

そういう市場を見つけ、そこで独占的なシェアを取って、ナンバーワンになる。その後、そこで得た顧客や資金を元手にして、徐々に関連市場のシェアを獲得していく

 

これが弱者が取りうる、ナンバーワンを目指す上での王道の手法。

失敗の判断基準は、始める前に決める

はい分かった!ナンバーワンになれるところを目指して、ダメならさっさと辞めるよ!

 

と、心に誓ったところで、やめるのは難しいってのが現実。こっりゃどうしょうもない。サンクコストが大きければ大きいほど、今までの負け分を取り返したくなるから。

 

負けこんだギャンブラーの心境。例に出すのがあってるかどうかわからないけど、もんじゅの件を考えたってそうだよね。失敗を認めるのはかなりハードだし、損失が大きいほど辞めにくくなる

 

これを打開する方法は、最初から投入資金と期間を決めてから始めること。どちらか一方だけでも効果はある。

 

つまり、始める前に失敗確定ラインを決めておくということ。

 

どうしても失敗の渦中にいると、自分自身を正確に判斷するのは難しいから、最初から失敗のラインを決めておく。

 

実際これはサイバーエージェントの新規事業挑戦の時にも活用されているようですよ。幾つかの条件があって、何年以内に黒字化しなきゃ辞めるってな具合。

集中しているか?

ジャック・ウェルチといえば、ゼネラル・エレクトリック(GE)を立て直したした経営者として有名だけど、この人の決断はまさに選択と集中!過剰なほどとえいるかもしれない。

 

No.1かNo.2になれなければ撤退する!」と決めて、何十億ドルも売上があり、利益も十分に出している事業部をぶった切って辞めた!

 

なぜって?それは業界4番手だったから。だからその事業部を売ってしまった。

 

利益が出ていれば続ければいいのに・・・と思うのが人情かもしれないけれど、ジャック・ウェルチは「ナンバーワンになれなくてかまわない」という考えが会社に蔓延することを断固拒否したってわけ。

 

で、他のナンバーワンになれる可能性のあるところにヒト・モノ・カネを振り分けた

 

つまり、覚悟がいるってこと。

 

行き止まりぶつかって、右往左往している状態なら、全てをやめる!ナンバーワンになれる可能性がないなら、全てやめる!

 

得意ではないことや興味のないことから手を引けば、その分のゆとりを他のことに向けられる。だからこそ、ナンバーワンになる可能性が上がる。

 

でも、もっとも素晴らしい決断は、そもそも「ナンバーワンになれない」なら、最初から始めないってこと。

やめることは素晴らしい

やめることは、もう何もしなくなる。ってことじゃない。新たな価値あることに時間と資源を投入するってこと。別の挑戦に踏み出すってこと。

 

だから、これ以上可能性のないところに踏みとどまるのは意志が強いってことではなくて、単なる優柔不断。やめることは、実は勇気と知恵の証

 

実際、天井を感じてやめてしまったところで、プライドが粉々になるなんてことはないし、しかも人生を諦めるわけでもない

 

人生を諦めたくないから、今やっていることを辞める。とも言える。だからこそ、辞めることには価値がある。

 

ナンバーワンになるための最初のステップが、辞めることだと言ってもいいかもしれない。

やめたからって成功するわけじゃない

やめた!

 

素晴らしい!おめでとう!これで成功だね!ってなことにはならない。もちろん、ナンバーワンになるための最初のステップかもしれないけれど、そんなに人生甘くはない。

 

例え、次なる挑戦がナンバーワンになる可能性のあることであったとしても、ナンバーワンになる前には必ず運命の谷に出会う。

 

ここさえ超えれば、圧倒的にシェアを広げられる。
この課題さえクリアできれば、圧倒的にプロダクトの完成度が上がる。
この機能さえ追加できれば、圧倒的に独自性を生み出せる。

 

つまり、自分と他との差を80:20にする試練

 

それが一体何なのかはわからないけれど、かならず、誰しもが出会う。それを乗り越えられるかどうかがナンバーワンになれるかどうかの分かれ目。

 

背水の陣だけでどうにか出来る問題じゃない。戦略的に正しいのかどうかが問題。もしかすると、また辞めるべきなのかもしれない。

 

これだ!と思ったもので成功するには本当に覚悟がいる。なぜって、自分以外にもそう思っている優秀な連中が5万といるんだから。

本当にナンバーワンになりたい?

さて、やっとこさナンバーワンになれた!でも、思ってたのと違う・・。

 

こうなってしまっては、何のためにナンバーワンになったのか意味がわからない。でも、ナンバーワンのみにフォーカスして挑戦していると、この失敗に陥りがち。

 

運命の谷に出会って、乗り越えるぞ!と決意する前にちょっと考えてみてほしい。

 

「この挑戦に成功し、ナンバーワンになって手に入れられるものに、価値はあるのだろうか?」と。

 

欲しくもないものを手に入れるために、ナンバーワンになったところで、そのナンバーワンには価値が無いからね。

 

本当に手に入れたいものを手に入れられるように戦略を練る。そして、その戦略にそってナンバーワンになる。これが大切。ナンバーワンになりゃいいってもんじゃない。

 

だからといって、ナンバーワンにもなれないようでは、挑戦するほどの価値はないんだよね。

おわりに

実際、自分がやっていることのなかの多くは、惰性で続けてるものが多くって、しかも一年二年と年数を重ねるに連れて辞めるのが億劫になってる。

 

この「人生QA」の他につづけているブログもその一つ。

 

思っていた成果も上がらなかった。でも、なんとなくやりたいと思っていたことは十分やりきった感がある。ということは、それが天井ってことで、その先に可能性はない。

 

辞める。もしくは、考え方を変えてスピンアウトさせる。

 

いや、小狡く考えないで、ジャック・ウェルチを見習って、ズバッと辞めるべきだろうなぁ。

 

人生は有限。だからこそ、後悔しないために、本当に欲しいものを手に入れるために、誰かの何かを満たせるように、今やっていることの中で可能性の無いことは辞めていくべき。

 

それでも、やっぱり悩む人は多いと思うけど、答えは全部「ダメなら、さっさとやめなさい! 」に書いてあるから心配しなくていいんじゃないかな。読んでみて辞めてみりゃ、とりあえず行き詰まりからは脱せるはず。

 

そして、次なる挑戦への策を練りながら、周りを俯瞰してみればいいんじゃない?

 

大丈夫、心配しなくても今まで続けてきた経験は残ってるんだから。何を始めるにしても、今までよりきっと上手く出来るはず。