老後にお金がなくなるという嘘について。本当に必要な老後資金を投資信託で貯める方法。

外国人のシニア老人

「老後にお金がなくなる」
「年金がもらえない」
「下流老人になる」

こういった、老後の不安をあおるニュースは、日本の景気が良くなろうとも悪くなろうとも、定期的に取り上げられています。しかし、この心配は本当に必要なものでしょうか?

本当に生活できないほどお金がなくなってしまうのでしょうか?年金が一切もらえなくなってしまうのでしょうか?

一旦落ち着いて、

  • 老後にいくら貰える可能性があるのか?
  • 自分にはいくら必要なのか?
  • 今からどうすれば必要な金額を貯められるのか?

について調べてみましょう。

年金はいくらもらえるのか?

そもそも年金制度の仕組みは簡単ではありません。

単純に「年金」といっても、日本居住の20歳以上60歳未満の人全員が加入しなければならない国民年金(基礎年金)の他に、会社員や公務員が加入している厚生年金、さらに自己判断で準備する確定拠出年金や厚生年金基金などもあります。

それぞれ加入期間と支払金額によって、老後にもらえる金額は違います。なので、「年金は◯◯万円もらえる」と簡単には計算できません。

年金の受給額がわからないと、今からいくら貯めておけばよいのかも計算できません。なので、こういうときは「一番最悪な場合を想定し、最低限必要な金額はいくらか?」と考えてみましょう

『国民年金しか入っていなかった場合、もらえる年金はいくらか?』を基準に考えていけば十分かと思います。

http://allabout.co.jp/gm/gc/461640/

20歳〜60歳まできちんと国民年金に加入していた場合、65歳からもらえる年金は、毎月平均5万4414円です。(※男女合わせての平均)

計算上不便ですし、最悪の場合を想定しているので、ここでは便宜上 約5万円ということにします。

 

40年間、きちんと国民年金に加入していた人であれば、65歳から毎月約5万円はもらえる

 

これが、国民年金しか加入していない人の、年金受給額 最低ラインです。
もちろん、毎月5万円だけで生活するのは厳しいでしょう。では、不足分としていくら用意すればいいでしょうか?

老後何年生きて、いくら必要なのか?

老後は、若い時のようにファッションに気を使うことも、積極的に海外に旅行することもなくなってくるでしょう。

体が衰えてくるのが「老後」ですから、若い時より活発に動きまわることはなくなってきます。なので、生活費も若い時ほど必要なくなっているはずです。

大学・大学院卒の年齢別賃金を見てみると、50~54歳が一番高額で51万2100円。20~24歳では21万2500円でした。なんと、約30万円のアップとなっています。
引用:あなたは高い?低い?年齢別の平均給与額

ちなみに、高学歴の新卒の毎月の給与が約20万円です。なので、若い頃よりお金が必要ない老後は、毎月20万円もあれば十分生活できるでしょう。

さらに、今から数十年先は社会のインフラも発達して、グローバル化も進んでいますから、移動や食費も今より低くなっているはずです。

子供も成長し、支援する必要もなくなっていますから、自分たちが生活するお金さえあれば十分なわけです。なので、最低限の生活を送るのに多額のお金が必要になるとは考えられません。

ではいくら必要なのでしょうか?

http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/2.html

男性の寿命は約80.50歳、女性の寿命は約86.83歳という統計データが出ています。なので、とりあえずは85歳まで生きると仮定しておけば十分でしょう。

 

年金がもらえる65歳から85歳までの20年を年金生活しなければならない。

毎月5万円しか年金はもらえない。

20万円との差額は15万円。

『毎月の不足額15万円✕老後20年=3600万円』

 

必要最低限の老後の生活には、3600万円準備しておけば十分。ということですね。

3600万円貯めなければならないと考えると、かなり大変な気がしますが、実はそうでもありません。投資信託の複利の力を利用すれば、無理せず十分用意できます

さっそく、毎月いくら積み立てて、何年間継続すれば3600万円貯まるのか計算してみましょう。

投資信託で老後のために3600万円貯める方法

さて、やっとここまできました。さっとおさらいすると、今回想定しているのは、『国民年金しか加入していなかった人が、65歳から毎月20万円お金をもらって、85歳まで生きる場合に必要な老後資金』です。その金額が3600万円であり、それを投資信託で貯めていこうというわけです。

最悪の場合の想定ですから、元本「0円」からスタートするとしましょう。

老後のことを考え始めるのは、体に衰えだす30代ごろからではないでしょうか?65歳まで投資信託で積み立てていく期間が30年残されていると仮定します。

投資信託にかかる手数料は多めにみて0.5%としましょう。
(※ちなみに、私がおすすめしている投資信託の手数料は0.1%と0.26%です。)

安全なインデックス投資信託を長期運用して得られるリターンはおおよそ5%です。

以上の条件で3600万円を貯める場合、毎月5万円積み立てていけば実現可能です。まとめると、以下のようになります。

老後資金3600万円を30年で貯める方法

元本:0円
毎月積み立て金額:5万円
年利:5% コスト:0.5%
投資期間:30年
最終資産:3749万8933円
(※最終利益:1949万8933円)

どうでしょう?
実際に計算してみると、実現可能な金額に見えてくるのではないでしょうか。なんとなく抱いていた老後の不安が少し解消されたのではないでしょうか。

不必要な保険に入ったり、必要以上に生活を切り詰めたりしなくても、老後を送るために最低限必要な資金は十分貯められます

ハイリスクな投資信託を選ぶ必要もありません。インデックス投資信託で十分です。

あとは、淡々と投資していくだけですね。焦らず着実に積み立てていきましょう。