【書評】読書量を増やし、年収をアップさせる方法とは?/外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術

読書を仕事につなげる技術

読書量を増やして給与UPさせるには、読書で得た知識を即ビジネスに直結させることができればいいわけです。

とはいっても、なかなかそれをできる人は少ないのが事実。

読書量ばかり多くて、中身スカスカな人いますよね・・。私もその一人かもしれません「年間◯◯冊読んだ」なんて、仲間内で自慢しつつも、その内容を活用できているとはいえません。

最近読んだ本であっても、「一昨日の夕飯は何食べた?」と聞かれて、はっきりと思い出せるかどうか?ぐらいの記憶しか残っていない人が多いのではないでしょうか?

読書量が多い人ほどこの傾向が強いように思います。

人生QAでもいくつか書評記事をUPしている通り、私もよくビジネス書や哲学書、自己啓発書等々を読む方なのですが、そのまとめ方に悩んでいました。

 

読んだ本から得るものが多いほど、書くことが多くなる。

書くことが多くなるほど記憶することができなくなる。

記事として書くことも手間になる。

 

結果として、パフォーマンスを上げるどころか、時間を浪費しつつ、何の役にも立っていないという状況が続いていました。

ですので、しばらく読書をストップしていたんですが、「外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術」を読んでからというもの、上記の悩みは解消され、読書方法が激変しました。

読書で得た知識を活用できていないという人、本当は必要でない本が本棚を専有している人、意味のない娯楽の読書で賢くなった気になっている人は、まず最初に読んでおくべき本かと思います。

この本は私にとって、まさに読書体験のブレイクスルーになった1冊。

この1冊から学んだことを全てを書き切ることは出来ませんが、学んだことを活用しつつ、「外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術」のまとめ記事を書いておこうと思います。

『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』とは?

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術 (中経出版)

内容紹介

いくらいい本を読んでも、仕事の成果につながらなければ意味がない。そのためには、やみくもに「量」を増やすよりも「どう読むか」が重要になる。独学で経営学を学び、外資系コンサルに転職した著者のメソッド公開!

内容(「BOOK」データベースより)

成果は「どう読むか」で9割変わる。現役コンサルによる「使える」読書術の決定版!MBAに行かず、独学だけで外資系に転職した著者のメソッド、全公開!

著者について

山口 周:株式会社ヘイ コンサルティング グループ ディレクター。 1970年生まれ。ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニー等を経て、ヘイグループに参画。 消費財、メディア、流通、情報通信等、幅広い業界対して、事業戦略策定、人材活性化、イノベーション促進等のテーマで豊富なコンサルティング経験を有する。 慶応義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科前期博士課程修了。

引用:外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術 まとめ

本はエッセンスの2割を読んで面白くなければ、読まない

本文要約

読書投資と考えると、投下した時間に対して十分なリターンがなければ意味は無い

時間(人生)は有限なので、無駄な知識を得るために貴重な時間を使うことはできない。忙しいビジネスマンならなおさら。

最初に目次を読み、結論らしきところ、自分が興味が有るところを読んでみて、ピンとこなければその本は読まないと決める。

読んでいないところに、貴重な一文があるかもしれないが、ないかもしれない。

要約部分の2割を読んでそういう部分がなかったのだから、他の8割にそれを期待するのは望み薄。8:2の法則

 

ひらめき

結局、読書は何らかの情報を必要としているから読むのであって、その必要な情報に引っかからなければ読む必要はない。

つまり、何を必要としているかによって読むべき本は変わる。

ベストセラーが良いわけでもないし、万人がすすめる本が良いわけでもない。自分の要求に合わなければ、その本はどんな著者が書いているものであっても見捨てて良い。自分の人生を著者の権力によって浪費させるわけにはいかない

自分中心で本を選ぶ。

また、結論や興味のある章にすらポイントをまとめられていないような本は、そもそも編集力が弱い。5cm厚の説明書のようなもの。読むのに時間がかかって、内容が薄いのであれば読む必要はない。他の本でもっと薄くて凝縮されている本がある可能性がある。そちらを探すことに時間をさいたほうが良い。

 

行動案

書店では、本を目次空読み、結論と興味のある章を数分で流し読みしてピンと来なければ読まない。

最新の書籍やベストセラー、アマゾンコメントや売上数に左右されず、自分が必要としている情報が書かれている本を選ぶ。

時間は有限。読書は投資。なので、数を読むより良い本を何度も読み、活用できるようにする

ベストセラーは長期的にも短期的にも効果が少ないので読まない

本文要約

読書がもたらす効用は、「単位時間あたりの効用」✕「効用の持続時間」の積

この積を短期と長期で見た場合、ベストセラーを読む効果は以下のようになる。

 

短期
読んでいる人がたくさんいるため、差別化の要因にならず、効用は小さい。

長期
殆どの内容が数年で陳腐化するため、やはり効用は少ない。

 

つまり、ベストセラーを読むのは、費用対効果が薄い最悪のインプットなので、読まない。

 

ひらめき

本というのは知識(情報)を文章によって体系化したものといえる。であれば、ベストセラーは今まで出版されてきた本の内容に、著者独自の視点・体験をプラスαして書き足したものと考えることができる。

ということは、著者独自の視点・体験がプラスαされる前の『軸』はどの本であっても、ほとんど同じようなもの。

であれば、その『軸』を構成している本を読めば事足りる

『軸』である本はなにかといえば、時間を超えて読み継がれている古典。時間が経っても劣化しなかった実績のあるものがそれに当たる。

 

行動案

ほしい情報の分野を見極めた後は、その分野の古典から自分にあった本を探す

費用対効果を考えた場合、そのほうがベストセラーを読むよりも効果が高い。

経営戦略やファイナンスの本を読むことは、より良い人生戦略を立てる上で有効

本文要約

経営戦略の基本やファイナンスを学ぶことは、ビジネスマンのみならず、誰にとっても有効

なぜなら、どういった産業が中長期的に衰退するのか?もしくは成長するのか?について、ある程度の嗅覚を持てるから。

人生は何十年単位で考えるものであり、これから衰退するような会社に就職してしまっては人生を無駄に過ごすことになる

 

ひらめき

やりたいこと中心で人生を過ごすことは、実は人生を充実させるつもりであっても、マイナスに働くことがある。

衰退産業に力を注ぐのは、沈みゆく船の上で一生懸命漕いでいるようなもの

まず乗るべき船を選ぶ時点で結果はある程度決まっている。であれば、成長性のある分野を見極めて、そこにフィットさせる形で自分のやりたいことを微調整することが有効といえる。

 

行動案

やりたいとを優先させる前に、やりたいことをやり続けられるように、これからの成長分野を見極める力をつけることが大切。

遠回りに思えても、人生戦略やファイナンスを学ぶこと。人生を長期的視点で考えれば、最終的にこの方法が成功への一番の近道

自分をプロデュースするために、「面白い」と思えることを掛け算する

本文要約

際立ったポジショニングを達成したブランドには、必ず掛け算の要素がある

 

アップルは「デザイン✕コンピューターテクノロジー」

シャネルは「男性服の素材✕女性服」

 

デザインが好きな人もコンピュータが好きな人もいる。しかし、その2つを掛け合わせた人は少なかった。つまり、掛け合わすことがポイント

一番ダメなのは、どの分野についてもそつなく知っているという人

むしろ「◯◯ならこの人」と言われるような、代名詞的存在になることが重要

 

ひらめき

◯◯に対しての代名詞的存在になれば、◯◯が起こればいつでも必要な存在になれる。

この掛け合わせで突出した貴重な存在になるという方法論は、「小さな会社・儲けのルール」で書かれているランチェスター戦略に応用できるかもしれない。

ニッチな分野で一番になるという「弱者の戦略」と、掛け合わせで独自のポジションを築くという「自己プロデュース戦略」は相性がいいかもしれない。

 

行動案

自分の興味のあることを2つ以上見つけ、それらを組み合わせる。

その組み合わせの中で最も面白そうで需要のありそうなものを自分の代名詞とし、発信していく。

読書で得た知識を生きた知恵にするには、「抽象化」が必要

本文要約

抽象化とは、細かい要素を捨ててしまってミソを抜き出すこと。

「要するに◯◯だ」

とまとめてしまうこと。

モノゴトがどのように動いているのか、その仕組=基本的なメカニズムを抜き出すこと。

 

ひらめき

物知りと応用が効く人は違う

応用が効く人は、どこからか得た知識をトランスフォームさせ、問題解決に役立てる。このトランスフォーム(抽象化)ができるかどうかが重要。

猫を”猫”としかとらえられないと、猫以外は認識できない。しかし、”四本足の動物”と捉えることができれば、犬や牛やカバも認識できることができる。これが抽象化。

頭を柔らかくし、視野狭窄にならないことが大切。

 

行動案

現在直面している問題や、気になったモノゴトを俯瞰し、最小構成要素は何なのか?を見極める。

おわりに

この本で私が得た最も重要なポイントは、実は読書方法と、そのまとめ方。その方法は今回の記事では書いていません。興味のある人はぜひ本書を購入して学んで頂ければと思います。

また、本書の最後には、ビジネスマンが最低限読んでおくべき本を具体的タイトルを挙げて紹介されています。

これさえ読んでおけば、業界の専門用語や考え方がわからないといったことがなくなりますし、そのステージに最小限の読書量で到達できます。

自分で数万の本をスクリーニングし、乱読することを考えれば非常に効率の良い投資といえるのではないでしょうか。

ただ、ピックアップされている本は、コンサルティングファームで働く人や、経営者を目指している人にとって有効な本なので、デザイナーやクリエイターなど、大きく分野の違う人にとって必ず必要な本とは言えません。

それでも経営戦略やファイナンス、マーケティングに関する本は読んでおいて損はないかと思います。

本書は私にとって、読書方法だけでなく、これから読むべき本は何か?まで知ることが出来た非常に費用対効果の高い本となりました。偶然見つけた本とはいえ、幸運すぎると言って過言ではない出会い。

今後はこれまでの数倍の量、数倍の精度で、読書から知識を得て、仕事に活用できるのではなかと期待しています。

なんとなくではありますが、その可能性が見えたのは大きな収穫でした。