生命保険には入らなくていい!本当は恐い加入すると損する仕組みについて。

ドクターSTOP

投資と保険は一見関係ないように思えますが、「自分に不幸がやってくる確率にお金を支払って、リターンを得る」という部分は、ある種投資と考えられなくもないです。

生きていくうえで、万が一を考えておくのは大切なことですし、それに備えておくことはもっと大切です。でも、その備えとして毎月支払っている保険金が全て無駄だったとしたら・・・どうでしょうか?

保険は、なんとなく親から引き継いで・・とか、友人の頼みで・・・とか、老後の病気がこわいから・・・とか、いろいろと複雑な理由があって加入してしまっている人が多いと思います。

でも、今後何十年支払い続けるお金について、漠然とした決定を続けていて良いものでしょうか?

わかっているけど、めんどくさいから放っておいている人もいるかと思いますが、一度見直してみましょう。実は加入すべき保険の選択肢は少なく、迷うことはありません

答えは非常にシンプルです。

本当は保険会社が儲けている

さて、保険会社と聞いて思い浮かぶ保険会社はどこでしょうか?
その保険会社をどこで知ったのでしょうか?
TV?ラジオ?近所の保険案内所?

 

考えてみてください。これら全てに「広告費」がかかっています。TVもラジオでさえも、日本国中に広めることができるインフラを利用した広告には、多額の資金が必要です。

また、保険案内所、保険の代理店などには土地代や営業マンに支払うお金も必要になってきます。

皆がよく知っている保険会社ほど、たくさん広告媒体を利用している訳ですから、その広告費は莫大です。なので、よく知られている生命保険会社(多額の広告費を使っている会社)が、よい生命保険会社だとは限りません

なぜなら、全ての広告費は毎月の保険料に上乗せされているからです。広告費にお金が使われれば使われるほど、保険料を高額にしなければ保険会社は利益を出すことが出来ません。

なので、オプションをつけまくって、複雑にわかりにくく設計し、高額の保険料が妥当に見えるよう演出します。さらに将来の恐怖を煽って、保険に加入させるというわけです。

 

かなりひねくれた見方かもしれませんが、広告費を多額にかけていることも、保険内容が複雑なことも、将来の不安を煽ることも事実です。

ですので、保険について無知な人ほど高額で支払ったお金が返ってきにくい保険に加入している可能性が高いです。そういう人は保険会社にとって優良顧客(いわゆるカモ)ですからね。

 

保険は安心のため。家族のため。といって進められることも多いですが、所詮は商売です。相手側に立って考えましょう。

つまり、保険会社は保険という商品を、お金を得るために販売しているのであって、ボランティアではないということです。

保険会社が儲けるために保険の仕組みが作られています。もちろん、優良な保険もあるかもしれませんが、儲けるためには粗利がたくさん出る商品を売ったほうがいいわけです。わざわざ必要最低限の保険だけを進める保険会社は少ないでしょう。

 

あなたは、自分に必要のないオプションが付いた保険に加入していませんか?そのせいで、毎月多額の保険料を支払っていませんか?

 

保険会社を儲けさせるためではなく、自分自身のリスク管理のために正しい保険選びをしましょう。まずは、自分がいくら支払っているかを正確に知るところから始めるのが良いと思います。

保険金の支払総額は?

私の個人的な感覚からですが、保険についてまじめに考え始めるのは20代中盤あたりからではないでしょうか?

少なくとも、30代になってくると家庭を持つ方もチラホラでてきますから、保険について真面目に考え始める方も少なくないと思います。

http://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/asset/11.html

例えば、25歳から保険に加入したとして、定年の65歳まで保険に加入し続けたとすると、30年になります。

上記の生命保険文化センターのデータによると、男性は年間平均 約24万円。女性は年間平均 約18万円の保険料を支払っているそうです。

なので、生涯保険金総支払額を「平均支払額✕30年」とすると、生涯保険金総支払額は・・・

  • 男性 約720万円
  • 女性 約540万円

となります。

もちろん、年齢によって保険料は変わってくる場合もありますから、この金額から多少ズレることはあるでしょう。どちらにせよ馬鹿にならない金額ですよね。

当たり前ですが、死ぬまで健康に生きて、重大な病気に合わなかった場合、支払った保険料の大部分は無駄になります

これでは、非常に非効率ですよね。でも、話はここで終わりません。

実は保険に入らなくても一定額以上の医療費な支払わなくてもいいという制度があるのをご存知でしょうか?

この制度を知ったら、もう、何のために保険料を支払っていたのか・・怒り覚える人がいてもおかしくないでしょう。

高額医療費制度を使えば、保険に入らなくても医療費は少額で済む

国民健康保険に入っている人であれば『高額医療費制度』を利用することが出来ます。

この制度は、毎月の医療費が高額になった場合、一定額以上を国が負担してくれる制度です。

年収や各種条件によって「一定額」のラインは変わってきますが、収入が低い人ほど国が負担してくれる金額が大きいです。ですので、必要のない保険に加入して家計を不必要に圧迫されてしまっているのであれば、この制度を利用しない手はないでしょう。

ちなみに年収370〜770万円の人の場合、健康保険適応範囲の病気であれば、月8〜9万円以上支払う必要はありません。それ以上は国が負担してくれます。

高額医療費制度の詳細は以下のとおりです。

高額医療費制度

年収 約1160万円以上
「25万2600円+(総医療費-84万2000円)✕1% 」以上は支払わなくていい。

年収 約770〜1160万円
「16万7400円+(総医療費-55万8000円)✕1% 」以上は支払わなくていい。

年収 約370〜770万円
「8万100円+(総医療費-26万7000円)✕1% 」以上は支払わなくていい。

年収 約370万円以下
「5万7600円」以上は支払わなくていい。

低所得者(住民税非課税)
「3万5400円」以上は支払わなくていい。

※保険の効かない先進医療や差額ベッド代、出産などは高額医療費制度の対象外。

よく心配の種としてアドバイスされるガン保険ですが、ガンの有効な治療の大半も保険医療費で済みます。ですので、先進医療を望まないのであれば、高額医療費制度の適用範囲内です。一定額以上を支払う必要はありません。

貯蓄型の保険は必要ない

貯蓄のオプションが付いた保険もあります。

「保険の機能+毎月積み立て貯金」のような仕組みのものが多いですね。でも、この仕組みは本当に必要な物なのでしょうか?

当然ですが、保険会社が加入者の代わりに貯金してあげていわけですから、手数料が取られます

しかも、積み立て金は保険会社の投資運用資金として利用されていることがほとんどですから、損失を出すこともあります。損失が積み重なって、倒産する可能性もあります。

保険会社は銀行と違いますから、倒産したからといって、支払った金額が戻ってくるわけではありません
(※銀行の場合、1000万円までであれば確実に戻ってくる。)

 

そもそも、なぜ「貯蓄」を保険会社が代行しようとしているのか?を考えれば、この貯蓄型の保険が怪しいことはすぐわかりますよね。

そうです、単純に言うと、手数料分を余計に取れるからです。保険と貯蓄を組み合わせることによって、仕組みを複雑化し、保険料金が適正価格なのかどうかをウヤムヤにする効果もあります。

貯蓄がしたいのであれば、自分ですればいいのです。投資信託であれば手間もかかりませんし、長期的に安全な投資信託に投資すれば、おおよそ3〜5%のリターンが見込めます。

これは、貯蓄型保険で得られるリターンよりも高いはずです。もし、3〜5%以上のリターンを保険会社が約束しているとすれば、ハイリスクな運用をしている可能性があります

 

そんな危ない保険会社の保険に加入する必要がありますか?
逆に、3〜5%以下のリターンしか見込めないのであれば、わざわざその貯蓄型保険に加入する必要がありますか?

 

答えは出ていますよね。
そうです。保険はシンプルに。必要最低限で十分なんです。

最低限必要な保険の選び方

高額医療費制度のおかげで、たとえ生命保険に入らなくても、国民健康保険にさえ入っていれば、一定額以上の医療費を支払わなくていい。ということは、先ほどお伝えしたとおりです。

 

では、なぜ保険に入る必要があるのでしょうか?

 

自分が死んだ時に困る人がいる場合、保険に加入しておいたほうが安心です。専業主婦の奥さんや、子供さんがいらっしゃる場合は、まさにこれに当てはまりますね。

こういう方のみ、死亡した後で、残された遺族が路頭に迷わなくていいように、死亡保障のみのシンプルな生命保険に加入すればいいでしょう。逆に言うと、これ以外の人が生命保険に加入しなければならない理由は特にありません。

残された遺族にいくら残したいかで保険料は変わってきますが、おおよそ残される家族1人に対して、1000万円と考えておけば必要十分な額は満たせるでしょう。

たとえ1000万円以上必要になったとしても、国民年金(もしくは厚生年金)の加入者であれば、遺族年金制度があります。死亡保障1000万円に加えて、この遺族年金も加わりますから、家族が路頭に迷ってしまうということはないでしょう。

ですので、最低限入るべき保険は、死亡保障のみの生命保険です。

それも、毎月の保険料が安い掛け捨て型で、特約のない、死亡保障のみのシンプルな生命保険がベストです。

そんな保険があるのか?と思われるかもしれませんが、ネットで販売されている生命保険会社であれば、こういうシンプルな保障プランのものがあります。

ただ、インターネット販売中心の保険会社(ライフネット生命やネクスティア生命など)が一番保険料が安かったというのは、もう昔の話です。年齢や性別ごとに調べてみると、必ずしもそういった保険会社が最安というわけではありませんのでご注意を。

 

まとめると、自分に必要な最低限の生命保険の選び方は・・・

自分に必要な保障を決める。

それだけ満たしてくれる保険プランを探す。

最安値で提供している保険会社を探す。

ですね。
この順番で最適なものを見つけるのが良いと思います。

 

今後何十年も無駄な保険料を支払うよりも、一度自分にあった保険を探してみてはいかがでしょうか?

どうしても、付き合いの関係で、いま加入している保険会社を変えることが出来ないということであれば、その会社の保険プランの中から最もシンプルなものに乗り換えるというのも一つの手です。

全て完璧に、キリキリまでムダを省く!と考えると、完璧性になって行動しづらいでしょうから、『とりあえず今の保険料を見直してみる』というような気持ちで取り組んでいくのがいいと思います。

無駄な保険料を払っているのをわかっていて、そのまま何もしないより、何倍もいいですし、何倍もお得です。