
文章の書き方を変えるだけで、19.5倍も売上が上がる。
この事実を知ると、誰しもコピーライティング力(文章力)を身につけようという気になるのではないでしょうか?
もちろん、なんとなく良い文章が書けて、ブログで紹介する商品もよく売れる。なんて人もいるかもしれません。
でもそれ、「運」ですよね。
運に頼って記事を書き続けますか?運だけで19.5倍も売上UPさせられますか?おそらく、それは難しいでしょう。いつかメッキが剥がれる時が来ます。
運に頼らず売上を上げる記事を書きたいなら、文章量を変えたり、タイトルを変えたり、レイアウトを変えたり、様々な実験をする必要があります。
でも、めんどくさいしお金もかかる・・・。
だから、誰もやらなかったんですよね。でも、ジョン・ケープルズ氏は実験したんです。だからこそ、読者が反応する文章(売上につながる文章)が書けるようになったんです。
ケープルズ氏が見つけた「反応率の高い文章の書き方」気になりますよね。
実は、ケープルズ氏は実験結果を1冊の本にまとめて出版されています。それが「ザ・コピーライティング」。
今回は、その「ザ・コピーライティング」の紹介です。
アメリカでコピーライターとして58年間活躍し続けたジョン・ケープルズ氏が、ダイレクトメール(セールスレター)で絶えずテストし続けてきたからこそ分かった、反応率の高い文章の書き方が学べます。
ブログで商品レビュー記事を書くたび、ABテストする必要はありません。読まれる文章の書き方には、ある種の「型」がありますから、それにしたがって書けばいいんです。わざわざ遠回りする必要はありません。
でも、問題が1つ・・・。

ご覧の通り、「ザ・コピーライティング」は、かなり分厚いんです。。。

前回紹介した「【書評】10倍売る人の文章術 」と比べて、約2倍近い分厚さです。431ページの大ボリューム。
ギッシリと「良い文章の書き方(売上につながる文章の書き方)」が詰まっていますから、1〜2回読んだだけで全てマスターすることは出来ません。それこそ、一生かけて学んでいく教科書的な本です。
ただ、「避けるべき文章の書き方」は、良い文章の書き方と比べると、そこまで多くありません。
手っ取り早く文章力をUPさせたいのであれば、「避けるべき文章の書き方」を学ぶほうが良いです。避けるべき文章の書き方を覚えておけば、最悪の文章を書くことは避けられますから。
ということで、膨大な「反応率の高い文章の書き方」は、本書を購入された方のお楽しみにとっておいて、この記事では「避けるべき文章の書き方」を紹介させて頂きます。
絶対ダメ!避けるべき文章の書き方
避けるべき文章の書き方。つまり、全く売上につながらない文章の書き方は、良い文章の書き方に比べて少ないです。
その中でも、特にダメな文章の書き方は、以下の3つです。
詩的な文章
詩的な文章というのは、自己満足で終わりがちです。例え上手に書けたとしても、読者を感動させて、それで終わり。売上にはつながりません。
いくら読者を感動させようと、売上に繋がらなければ役に立たない文章、ダメな文章です。
キザな文章
キザな文章も売上につながりません。それどころか、読んでいる方が小っ恥ずかしくなるような文章に仕上がります。
「中二病ナルシストのラブレター」といえば、伝わるでしょうか?つまり、青臭くって読んでられないんです。
例えばどんなものか?
「ザ・コピーライティング」に例文が載っていますので、引用させていただきますね。
【夜想曲(ノクターン)】
スターサファイア……それはまるでひとすくいのナイトブルー。
月の光と穏やかな暗がりにぼうっと現れ、天の兆しを孕んでいる。
その奥深くでは、ベールに覆われた銀の星の6つの弧が動き出し、その美しさを夜に放とうとしている。
オエッ、、、。
これ、宝石の広告文なんですが、最後まで読めないくらい小っ恥ずかしい文章ですね。
いくら商品に惚れ込んだとしても、やめておくべき文章スタイルです。
もちろん、売上は上がりません。
信じてもらえない文章
いわゆる誇大広告です。
「あっという間にお金持ちになりました!」
みたいな・・・。
ジョン・ケープルズ氏(生誕1900〜没年1990)の時代から、もう既に誇大広告の有効性は薄まっていたわけです。
つまり、消費者を騙せると思っているような広告文は効果ないってことですね。
たとえ1度騙せたとしても、2度目は騙せない。なぜなら、もう広告を信用しなくなっているから。こういう現象は、広告ビジネス全体にとって悪影響。
なので、消費者を騙すような広告は、一時的に利益を上げたとしても、後々自分の首を締めることになる。と、ケープルズ氏は警告しています。
同じ過ちを繰り返さないようにしましょう。
まとめ
繰り返しになりますが、「ザ・コピーライティング」は非常に分厚い本です。
分厚さに加えて・・・

横書きなんですね。これは好みが別れるかとは思いますが、個人的に日本語は縦書きの方が読みやすいと感じます。
ですので、厳しいことを言うようですが、読書が苦手な人には向かない本だと思います。おそらく、途中で投げ出してしまう確率が高いかと・・・。
ただ、伝説のコピーライティング本ですので、コピーライティングを極めたいのであれば、いつかは読まなければならない本だと思います。
もし、「コピーライターになりたい!」もしくは「文章力を上げたい!」と考えているのであれば、早いうちに読んでおいたほうがいいかもしれません。テスト済みで売上につながらないと分かっている文章を、知らず知らず書き続ける・・・。という致命的なミスを防げますので。
一般的な本の価格と比べて高価ではありますが、十分にその価値がある本です。
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